櫻井真弓の悪いクセ💛

実は、私には悪い癖がある。ウソウソ。笑
仮に人間関係で悩んでいたとして、その悩んでいる自分をやがて、客観して、どこか覚めた目で見ていて、それで、その人間関係を遊びだすのである。
札幌時代の友人からは、「まあ、人が悪いわね!」と笑われた・・・。
どうも、この、覚めた目、は、どうも少年時代のわが息子にも見られたような気がしてならない。
温情家で、どこか温かい人間ではあるが、どうも、自分のことをどこか客観視しているような、苦悩しているのか、と思えば、その次の瞬間、「そや、こんなこと言うててもしゃあない!!」と次の行動を起こしていたりするのである。

実は、ある方の学校名を、間違えていたことがある。正直、間違えた、というほどに、覚えていなかった、ということなだけである。
が、間違えたらしい・・・。
かなり若いその方は、激怒していたらしく、数日私に対する態度がおかしかった。
そこで、「○○さん、何か怒ってる?」と電話した。そうしたら、ガンガンに怒られて、どうも、旦那様に話したら、「誰かとまちがえたんやろ?」と笑っていたらしい。
まあ、怒っていらっしゃるから、謝ったわけではあるけれど、「ダンナに、言ってもらおうかと思ったんです!!」とまだまだ怒りは収まらない。
そこで、私は、学校間違えられて怒ることはないけど、と言ってしまったら、「私には愛校心があるんです!!○○さんが間違えられるのとは違うと思います!」と言われたので、では、私には愛校心がないのだろうか?と考えた。
別に、○○さんが、どこ出てるから、評価が変わる、とか、全然ないんだけれど、とまあ、失礼でなくもないかもしれないから、ひたすら謝っていた。
その後、「こんなんだったら、私も、進学しておけばよかった!」とぐちぐち言われたが、それはあなたの問題なので、今から行ってもいいんじゃない?と思ったけれど(学問に遅き時なし、で、別に勉強したければ、今からでもどうぞ。)それは口に出さず、ひたすら謝って終わった。

その後、いくらなんでも、年下の人から、そんなことを言われて、まあ、普通に付き合う気が起こるわけもなく、放っとこうと思った。そちらの旦那様と、うちは、お友だちだったから、それは男性同士のことにしてもらうことに決めた。
それなのに、普通、それだけ失礼なことを言ったら、それで普通にお付き合いなどできもしないだろうに、私に会ったとき、アッ、という感じで、寄ってこようとされたけれど、私は、そうっとその場を離れた。横におられた旦那様は、恥ずかしそうにうつむいておられた。
そういうことに巻き込まれてきたなあ、と思い出す。

ときは移り、どちらも同じ土地に帰ってきた。
それでも、その方に対する気持ちは、どこかに残っていた。
旦那様もどうすることもできないんだろうなあ、と思っていた。
もし、どちらかとお目に掛かったら、どうなるだろう?と思っていた、が、心の中で、怒っていなくもなかった。当然、私の夫が、そういう方面のことを自分が出ていって解決するタイプではない。と言うか、そんなもの、放っとけ!で終わる。

やはり、と言うか、なんだか予感していた通り、その旦那様の方に、デパートで会った。あちらはお一人で歩いておられて、私は先輩の先生と、お呼ばれしたホームパーティーのお返しを選びに行っていた時のことだった。
目が合うやいなや、私と来たら、「あら、○○さん、ご無沙汰いたしまして。お元気でいらっしゃいます?今はどちらに?お子さんも大きくなられたでしょう?うちは今、○○にいます。また、お近くに来られたら、お立ち寄りくださいね!」とにっこりして言ってしまった。あちらは、はあ、はあ、と恐縮気味だった。
それで、私の場合終わるのである。
こだわっているのが嫌なので、まあ、いわば、先に笑顔でこんにちは!と言ったもの勝ち。
こだわってるような顔するほうがあほらしい。

よく言うじゃないですか?
最大の復讐は忘れることって。
そう、忘れた顔しておしまい!!笑。

それで、私の心の中のこだわりは消えるのである。