教育費はバカにならない。
などという立場ではないけれど、本当にそう思っている。
でも、無駄にならないのも教育費だと思っている。
私は今でもピアノを弾くことを楽しませてもらっている。
6歳の時にあてがわれたピアノを、最初はどれだけ重たく感じたことだろう。
でも、練習が辛かった時を経て、音楽が楽しくなってくるころには、もう、そばにいないと困る存在になり、弾けないとストレスを感じるようにもなり、今でも、一番そばにいてほしい存在でもある。
結構重たいし、そうそう動かせるわけでもないわりに、結構どこにでも持って行く。
私の移動する場所に一台ずつほしいくらいである。
友達とイオンに行ったとき、小さなグランドピアノがあり、思わず値段を見て、なんとかならないか?と真剣に考えてしまったこともある。
実家の父が、私がピアノを弾き続けている様子を思ってか、孫たちの習い事も、ピアノがいい、と思ってくれてもいたようである。
芸は身を助ける、ではないが、女の子が多い孫たちのそれぞれの将来を思って、ほかの習い事よりもピアノをいい、と思ってくれていたのを思い出す。
遠方に嫁いだ私の支えになってくれたのもピアノだった。
今日、生徒さんのお母さまから、さっき必要経費です、なんて言ってしまったけれど、そうではなくて、先生にお支払いできるということは、たくさん指導していただいた、ということで感謝してます、というような話をしていました、とお子さんとの会話についてお話しくださった。
私が一番気になるのは、求められたら生徒さんに指導はさせていただくけれど、それが、お子さんの負担になっていないか?ということである。
高校時代、公立だからと、親孝行したつもりでいたのに、思わず知らず、たくさんお金の掛かる高校に進学し、申し訳なく思い、それが結構重荷でもあった自分を思い出す。
結構真面目だったなあ、と思う。
だから、生徒さんにはお金のことを心配しないで(いや、ときに思いを馳せ、葛藤することも成長につながることではあるが。)、自分の勉強に一生懸命なってほしいと願っている。
余計なことに心を遣わずに勉強してほしい。