お気に入りのマグカップ。

今まで使ってきたマグカップが、どれもこれも、さすがにもう使えないな、というところまで来たので、思い切って数年前から素敵だと思っていたマグカップを頼んだ。
落ち着いた色合いになんとも言えないフォルム。
教室では、ウォーター・サーバーがあるためみんなで紙コップを使っているので私もマグカップは使わなくなったけれど、自宅用に、あさイチ使うマグカップは大事である。
お友達から、いかにも、的な、個人用の立派なカップ&ソーサーはいただいたけれど、とても普段使いする気にはなれない。
私のイニシャル付きである。
朝一番モーニング・コーヒーを飲む。
最近は豆を挽く余裕もなくて、ドリップバックのお世話になったりしている。
私の入れるコーヒーはおいしいらしい。

日曜日、ふとキッチンに目をやったら、そのマグカップが目に留まった。
ほかの食器と一緒にかごに入れて乾かしてあったのに、そのマグカップだけが目に留まる。
気品があるというのか、作った人の思いが表れているというのか。
私もそういう仕事がしたいな、と思った次第。
ブルー・グレーのなんとも落ち着いた、地味なカップ。
一見どこにでもありそうで、おそらくはどこにもない。
全くシンプルでありながら優しさとシンプルな機能性と、穏やかに心を包み込んでくれるような味わい。
そんな生き方したいなあ。