コントロール

小さいとき、そう、二人とも7か月くらいのころだったろうか・・・。
特に下の息子の様子を覚えているのだけれど、もう、しっかり感情が出てきていて、抱っこして可愛がっているのに、もっと、もっと、というように体を揺すらせて、ママー、ママーというように、こっち向いて、こっち向いて、という様子をしていた。そばにいた友人が、「ほら、こんな風に性格が表れてきたら、面白いよね。」と言っていた。

小さいときは、子どもの要求にできるだけ答えてあげるのがよいと思っている。
自分が何かをしてほしいとき、サッと自分のために動いてくれる人がいて、すぐに快適になれば、情緒が安定するように思う。
それが自信につながる。自分がここにいていいんだ、という・・・。

大人になっても、まるで、自分に自信がないことを穴埋めするように、人をコントロールして、支配しようとする人がいる。
と言うか、結構人間関係って、そういうことでできている部分もあるけれど、コントロールの罠にかかりそうになって、それを不快に思わない人はいないだろう。
劣等感を抱き、自分の顔を立てるために、自分より弱い誰かを、自分の思い通りにすることによって、自分の存在価値を確認する。
すみません。私はまっぴらごめん。

誰かによって、自分を確かめるなんて。
自分がいかに人のために役立つ仕事をしたか、どれだけ素敵な言葉を発することができたか、ということで、自分を知りたい。
それは鏡のように、自分に跳ね返って、人が親切にしてくれたり、あるいはしあわせを真に感じることになるだろうから・・・。