しあわせな状態

一つ困ったことが起これば、一つ、前世でか現生でか、自分がした悪い行いの業が消える・・・、と大経営者稲盛和夫さんが、困り果てて、師であるお坊様にご相談に行ったとき、
それは稲盛さん、生きている証拠です・・・、と言われたそうです。
そして、そんなことくらいで、一つ業が消えるなら、安いものではありませんか?とも言われたそうです。

生きているから苦しみがある。
苦しさを感じることができる。
そして、いやなことを味わえば、今までしてきたこと悪いことが一つ消える。

ならば、たくさんの苦しみを抱えるというのは、もしかしたら、今までに何かしてきたのかもしれません。

だから、できることならば、毎日、悪い行いなどしたくない。
でも、自分では気づいていなくても、もしかしたら周りにはよくないことをしているのかもしれない。

気をつけないといけない。

偉そうにしてごめんなさい!と鏡に向かって神様ごめんなさい・・・、と真剣に謝る稲盛さんの姿を想像してみると、大経営者であるにもかかわらず、なんだか可愛らしいではないか?

ということで、何か嫌なことがあったら、まあ、今までの因果応報だわ!と考えてみるのもいいかもしれない。