子育てから関わりたいと思っている理由・・・。

主に中学生から大学受験生までの指導をしている教室を運営していて、思うことがあります。

受験に強い子って、やはり精神力が違う。
かと言って、受験に勝てばすべて、と思っているような、そんなシンプルな考えでいられるほど、単純に生きてきたつもりはありません。

でも、やはり、自分で自分の気持ちをコントロールできる子は強い。

別になんでもいいのです。
努力する対象は・・・。

人生は続きます。

受験なんかより、勉強なんかより大変なことの連続です。

そんな中を生き抜いていってくれる子にいってほしい。

それに、この年になって、○○だったらよかった・・・、とか、○○したかった、という話をよく聞きます。

私は、自分の人生を自分で責任取って生きていける人材を育てたいのです。

数年前、少し、精神的に脆弱だなあ、という生徒さんがいらして、そこを、なんとかしないと受験で勝てないなあ・・・、と思い、お話したところ、「そんなんどうでもいいわ・・・。点数だけ上げて!」と言われて、それが無理だからお話しているんだけどな、と思ったことがありました。

本人はあれこれ抱えておられて、教室で、いろいろお話しされていました。

無事進学されたのですが、もう少し早く出会っておきたかったなあ、と思いました。

つい先日、進路指導に関わって、中三生のお子さんを叱りました。
このままだと合格しないな、一度言っておかなければ・・・、と思ったのです。
もう何年もお付き合いのある生徒さんでしたが、最初なかなか私の言っていることを受け入れてはもらえませんでした。
お母さまと連携を取って、一生懸命時間も掛けて、生徒さんの心が落ち着いていくのを待ちました。

お母さまが特にお付き合いの中で、私の気持ちを理解してくださっていたのだなあ、と思ったのです。
叱るって、すごくエネルギーがいるし、愛情がなかったら、叱ることはできないんだよ、と諭してくださっているお姿を拝見した時、ああ、思いが通じていたんだな、と思ったのです。

見事に立ち直ってくれて、今は明るくしっかり勉強されています。

私は人を育てたいのです。

人を見つめ、教科指導とともに、人をその中身を育てていきたいのです。