少しでも余裕があったら・・・。

少しお金に余裕ができたら、何を買いますか?
大学時代の私だったら、そして今でも、本を買いたくなる自分がいますが、でも、周りの人との人間関係を考えるなら、少しおしゃれなものを買うのがいいな、と思っています。
少し可愛いものをつけていると、人は気づいてくれますし、そのことで周りの人を明るくすることもできます。

中身に投資することは大事ですが、その中身をうまく伝えるために、おしゃれすることは大切なことだと思っています。
冬期講習頃から、私は自分の服装がいい加減になっていることに気づいていました。
ただでさえ時間に呑まれてしまう冬期講習。お弁当を作る余裕くらいはありますが、生活は少しずつ雑になってきます。
せめて服装だけは毎日しっかりとそれなりに考えて・・・、と思いますが、それも崩れるくらいの受験指導でした。

京都の大学の先生もおっしゃっています。
服装をきちんとしていると、学生の講義への食いつき方が違う。
東京から来られた先生は、京都の文化に戸惑いながらも、テイラーでスーツを作るという念入りさで学問を伝えることを使命にしておられます。
この話を読んだとき、大学のゼミの先生の、
君ら、高校の教壇に立って、いい加減な格好して授業したらあかん。
生徒への入り方が違う。
とおっしゃっていたのを思い出し、そのことがあってから、新しい職場に行くたびに服装は?とまずお聴きしましたし、開校してからも、気を遣っては来ました。

私の場合、職場、仕事、ということとの関連性ですが、ちょっとした人間関係でも、面倒くさいから○○でいいわ!ではなくて、ひと工夫すること、誰かに会うことに対しての誠意みたいなものって、その相手の人との人間関係に影響すると思います。

先日、氷見で、お気に入りのお店をちょっと覗いてみました。
自分のを買おうと思っていたのでもないのですが、最近いい加減になってるなあ、生徒さんに失礼だなあ・・・、と思っていました。
そんなとき、可愛い加賀友禅の柄に、金色の三方縁取りのあるイヤリングを見つけました。
ふと、実家の母を想いました。その次に思い浮かんだのは妹。
若いころは、よく共用でアクセサリーを使ってもいましたし、二人で一緒によく母へのプレゼントを買ったものでした。
ふとそんな思い出を思い、三人分、色柄別で買いました。
母が着けているのを見ると、自分でも、私、これ一つで、すごく可愛くなった!と喜んでいます。
そんな風に喜んでくれているのを見ると、ああ、いいお買い物をしたな、と思うのです。

おばあちゃんが可愛らしくおしゃれしておられるのは、いいものです。
より素敵に見えます。
可愛いおばあちゃんでいてほしいな、と思っています。

それから、ついでに、山ほどバレンタインデーのチョコレートをもらってきていた父の、ホワイトデーのお返しを、妹と二人で心斎橋の私の友人が勤める雑貨屋さんまで一緒に選びに行ったことも思い出しました。
その数20!
私たち娘には厳しかったくせに、職場での若いお嬢さんには人気があり、一緒にいるお姿からは、そのお嬢さんたちは、どこか可愛らしい、日本人女性らしい賢そうな人たちに思えて、ああ、お父さんは、こういう女の子たちが好きなのだな、と思っていました。
いや、別に焼いてはいませんが、ちょっとばかり、いいなあー、と思いました。ふーん。

そりゃあ、男子ばかりいるバンカラな学校で、生意気なことも言う娘とは違ったのでしょうよ!と拗ねてはいました。
このあたりの複雑な気持ちをうまく表してくれた友人がいるので、それはまたの機会に。
今日は、おしゃれの効用についてのお話でした!