母を娘のように着せ替え人形にした話ーGUで。

ちょっと出掛けることがあって、母も行きたいかなあ、と聞いてみたら、行きたいとのこと。
この人は私の行くところにはどこでも着いて行きたがる。
そりゃあいいよね!運転手付きでお出掛け。(笑)

所用を済ませ、どうせなら楽しいことをしようとあれこれ考える。
収納のためのあれこれを見たいなあ、と思ったり、頭を巡らせる。
そんなとき、なぜかGUの看板を見て、
GUに行こう!
となった。

実は味をしめたのである。
若い人向けだと思っていたのに、何かの情報で、年配のご夫妻がご夫婦でおそろいの白いスニーカーをGUで買ったという記事を読んで、私もそのスニーカーがほしくなり(いつもパンプスでもいつもサンダルでも何かが足りない。)、思い切ってGUさんにお邪魔したのである。
さっさとスニーカーと髪留め(頭に湿疹ができたのでしばらく美容室に行けない。放っておいたので、毎日軟膏を塗ることになってしまった。)を買って帰って来た。その時にいろいろあるんだなあ・・・、と思っていた。
最近、夏に向かって、母の着るものを明るいものにしたいと目論んでいた。
パンツの色を何とかしたら、ちょっと若々しくならないかな?と思っていた。
昔は若く見えて嫌がっていた母が、最近は自分の年齢より年かさに見えるようになったらしく、それを気にしていたので、私の遊び心が発動してしまい、これは何とか・・・、と思っていた。
その日の朝、ふと、ちょっと明るめのパンツだ!と思い、何だったらきれいな緑や黄色みが勝った茶色などどうだろうか?と思い着いたのであった。
そういう色のパンツが置いてあるのは・・・?
と思って、考えていたときに、そうだ!GUとなっていたときに、フロントガラスの向こうにGUの看板。
GUに行きましょうか・・・?(笑)
とニヤリとして、連れて行った。
もちろん、私と一緒に出掛けたときには、試着した洋服について、
いいやんいいやん。よう似合ってるやん。買ったらいいやん。私がお金出すのと違うし・・・。
と言われるので、たくさん選んで、夏のお洋服を揃え、
私、こんなにたくさん買っていいんやろか・・・?
と言われたら、すかさず、
いいやんいいやん。私が出すのと違うし・・・。
と返すつもりであったのである。

それからお店に入り、店員さんを頼りつつ、母のパンツやトップスを選び、思うように試着をさせた。そう、させた。
娘の洋服を選んでいた時代を思い出す。
試着させたこともあったけど、勝手に選んで買って帰ったこともあった。
そういう意味では母の方が手が掛かる。(笑)かもしれない。
かつての小さいときの、娘をお人形さんにしていた頃を思い出す。
まだ主張されなかった頃。とはいえ。洋服で主張するタイプでもないが。
ということで母に合いそうな、あるいは似合いそうで、サイズがなんとかなりそうなものを選んでは試着させる。
店員さんも温かく、このパンツをお直しお願いします、とか、これは○○した方がいいですか?などと言う私のお願いや質問を聞いてくださり、丁寧に対応してくだっさって、お直しのアドバイスもしてもらって、なかなか若々しいスタイルが出来上がった。
満足満足満足。
人の洋服選びがこれほど楽しいものだとは思わなかった。
干場義雅さんも真っ青なくらいのスタイリスト魂だわ!となった。

先日、お世話になっているメガネ屋さんで、母のメガネを選んだ。
なかなか時間の取れない私。
だから、この際、必要なものはしっかり選んでおいてもらわなければ・・・、ということで、いつもお世話になっている吉田メガネさんで一緒に選んでもらった。
母と私のコンビでは絶対に選ばないようなメガネを提案されて、いや、それは・・・、と思ったけど、まあ遊び心的に試してみるのもいいかな?と思い、母が掛けてみたら、めちゃくちゃ似合った。
鼻が高いのを気にして、冷たく見える・・・、と言っている母が、
これ掛けたら、ちょっと柔らかい雰囲気になる?
と嬉しそうである。緑と青色の縁で、なかなか斬新。
もう一本は、吉田メガネさんお得意の丸メガネの老眼鏡。
これもなかなかナイス!
私ときたら、
老い先短いねんから、好きなん買っとかな・・・。
と失礼なことを言っている。
度数をこれでもかというほど丁寧に調節していただいて決まり!
出来上がるまでの母の楽しみにしている様子は、こちらまで嬉しくなった。
メガネは実用品で、なくてはとんでもなく困るものだけれど、一方おしゃれをして明るい気持ちにもしてくれるもので、二重の意味でありがたいものだと思う。
メガネを掛けて出掛けてはお仲間に褒めてもらって嬉しそうだった。

人のおしゃれに貢献して、こんなに嬉しいものだなんて、私、スタイリストになれたかも!?
きっと、職業を間違えたに違いないわ!