自分との競争

いつだったかのある会合で、まあ、そういうことを考える場であるのであるのだけれど、なぜ人はこうも~なのだろうか・・・?とある人が言われたのに対して、私は、すかさず、勝ちたいから?と言ってしまった。

勝ちたい・・・、それはそうでしょうね・・・。

当たり前である。
特に企業などは勝つことが前提である。
生き残るためには勝たなければならない。

いや、そういうことではなくて、他人軸的に、誰かと比べて勝ちたいからでしょうね。
ということで、自分に勝てればいい、とみんなが思えたら、それは美しい競争になるのではないかな、と思っている。

他人の目もあるし、社会で暮らすということは、それなりに勝って行かねばならないことかもしれない。
けれど、逆説的かもしれないけれど、自分に打ち勝つことができたら、自ずと他人にも勝つことになるだろう。

娘や息子が生まれたとき、それぞれ、体重がずいぶん重かった。
健康優良児か?と思われた。

そんな時、仲良くしている隣のベッドの産婦さんのお母さまが、
「体重、うちが負けたんやよね?」と言われて、唖然としてしまった。
子どもたちの体重にも勝ち負けがあるの?と思った。
そんなものかもしれない。
親心なんて。

でも、体重も身長も、その後変わってくる。
その子その子の成長でいいのではないだろうか?

過剰な競争の中で疲弊している姿を見て、ときに辛くなることがある。
いや、競争には勝たねばならない。
しかし、他人と闘う前に戦うべき相手がいると思うのである。

それは自分である。