自分の機嫌の取り方

基本的に人は変えられない。
いや、生徒さんを一生懸命育てて成長していただく、というのは、また別問題である。

もしどうしても無理な人なら、離れるしかない。
しかし、付き合わなければならなくて、そうして、関係を続行しなければならない時には、その相手を変えようとしても絶対無理である。

だから、私は、自分の気持ちをどう持って行けば、また、思考をどう持って行けばいいかを徹底的に探る。

先日も、この件、どう考えれば自分が仕事をしやすくなるか・・・?と考えていた。
気持ちも思考も。

そのために専門家にも頼った。
専門家はさすがに専門家で、○○なら仕方ないよね。うちだってそうしているから。
あなたの想いを書いて、俎上に上げて、そして、それを持って行ったら・・・?
とまで言ってくださった。

私は争いごとも対立も好きではない。
ただ、謝ってほしい、というときがある。
謝る内容を認めたら、もう終わり、と思っている人もいる。

人に対して、なかなかそこまでフラットになれないのに、先生って、誰とでも同じように接している。
とも言われるし、結構あっさり目の方だと思う。
時間がもったいないから。

でも、この先決めなければどうしようもないものを抱えて、一応けじめをつけなければならないことについては話をせざるを得ない。

なんとか自分の機嫌を取ろうと、実はこの数か月あれこれしていた。
相談に行った先で、さらに落ち込むことを言われたこともあった。

寝込んで、なかなか眠ることができず、変な夢を見て、それがかなり笑われたのは、鯉のフライが私の胸に乗っていたのである。
それが重くて・・・。7月の前半2週間ほどのことだった。
ひげがついていたので、まぎれもなく鯉だった。
そして、その先にクリームチーズとサラミのテリーヌ風の巻物が登場して、
なぜか、その瞬間、
ああ、○○くんに、○○してあげなければ・・・、と思ってハッと目覚める・・・、という日々が2週間ほど続いた。

それから夏期講習に突入し、私はしばし指導にかまけた。
が、ときは経ち、このままにしていていいわけでもないので行動すると、もう、朝起きたときの気分ったらなかった。

たぶん、鯉のフライの重たい夢は、赤ん坊の時に娘が、いつの間にか眠ってしまっていた私の上によじ登って眠っていて、いつの間にか胸が重たかったころの記憶だろうと思っている。

ただ、本当にひどい思いをした。

これは私のような立場の人間にはアルアルの話らしい。
たぶん、お師匠さんに話したら、
そんなんよくありますよー!
と言われるような話である。

先日も、先生の、この人なら、裏切られても大丈夫、という人と仕事をしよう、とおっしゃる言葉の意味を訊ねた。
その時に、
一つ目は、この人が裏切るなら、自分にも悪いところがあったのだろう・・・、と思える人。(これは全くない。)
二つ目は、この人が裏切るなら、ものすごく切羽詰まっていたのだろうな・・・、と思える人。(これもない。)

全くこちらにそんな感情のない人なら、さてさて、よい経験とするしかない。

でも、先生が、そういう表現をされるくらい、たくさんあることなのだろうし、また、即答できるほど、格言になるぼどのことなら、世間ではよくあることなのだろう。

ただし、もう二度と信じることはできないだろうな。

そう言えば、ある人に相談したら、もっと軽いことでだけれど、

僕なんか、そんなこと、なんぼあったかわからんよー。

とおっしゃるので、あまりにも率直に、
それは、先生の社会的地位や経済力についてですか?それとも先生自身の人格についてですか?
とお聞きしたら、まあ、あちらもあまりにも率直に
まあ、どっちもやねえ・・・。
とお答えになった。

質問した側もした側だけれど、された側にも、少々の謙虚さ、とか謙遜、とかいうものはないのだろうか・・・?(笑)

と笑ってしまったことがあった。

まあね。
教室の代表としての、いい経験だと思おう。
ちょっと一人前になりつつあるという・・・。