ときに苦手なことだからこそ・・・。

私の人生は、苦手なことを好きにしたり、得意にしたりすることの連続だったような気がします。

母が、衛生にうるさい人だし、着るお洋服なども、母の価値観からはみ出すことは許されなかったし、、結構母との癒着もあったろうし、母の価値観でいまだ行動しているようなところがあります。

大学を卒業して、全寮制の高校に赴任してから、母と離れた生活になりました。

赴任日、母がいつまでも、そう、それまでも、高校大学時代に登校するのを角を曲がって見えなくなるまで見送ってくれたのと同様に、母に見送られて、同じ大阪府の北部の実家から、大阪南部の学校へと旅立ちました。

寂しい想いを抱えながら、でも自立しなければならない、と実家を出ました。

今でも、母への反発心が急に湧き上がってくる時がないと言えばウソになります。
でも、おとめ座A型で、私とすこぶる相性のいい、母と私は、かかりつけの先生がおっしゃったように、「仲良くて、どんな小さなことでも話して・・・。」とまるで小さな女の子をからかうような表現をされたことがあるように、どこかホッとする何かがあります。
美的な価値観もすごく似ています。
選ぶ柄や色合いも似てる。

厳しかった両親。
でも、優しかった両親。

今思い返すと、何とまともな、そして、昔はそんな風にはとても思えなかったのに、十分良識のある人たちだったのだなあ、と思います。

絶対に人を裏切らないし、悪口もほぼほぼ言わない。
人のした努力をしっかり認めていました。

最近、特に昨年父を亡くしてみて、ようやく、ああ、ある意味恵まれていたんだな、と思うのです。

いろんな葛藤の挙句に若いころの両親の姿を受け入れ始めている自分がいます。